壊れていたアンプの代替品が届き、やっと平面磁界駆動型イヤホンTIN HiFI P2をバランスで鳴らす機会が訪れました。DAC/AMPは中古、FiiOのQ5 with AM3A、バランス2.5mmジャックの付いたやつです。FacebookのChiFi Audio Reviewsグループで情報収集した末に選んだこのDAC/AMP、ヘッドホン出力がHigh Gainで出力が≥440 mW(32Ω /THD+N<1%)です。こいつなら超重量級イヤホンであるTINHIFI P2をドライブしてくれると信じてレッツゴー!の前に充電です。過去の製品なので今となってはUSB3に取って代わられたMicroUSB端子が2個、充電用と音楽信号入力用と言う風についています。本体には音楽信号用のUSBケーブルしかついてこなかったので適当なKindle Fire充電用の奴をぶち込みます。するとなんと、、、LEDが赤く脈動するんですよね。充電してまっせーサインです。
動作してる事を確認してBluetoothのペアリングをしてゆきます。ボタンを長押ししてiPhoneに出てくるのをチェックしつつFiiO MusicのBluetoothの所から設定です。今回は特に何もいじらなかったです。全部デフォルトでOK GO!
念の為にUSB接続で再生します。ドライバを忘れずに。
Massive Attack – Safe from Harmを聴いてゆきます。ゴリゴリのベースにボボボボと言う低音の振動が乗っています。NF AUDIOのNM2+に比べて格段にローエンドが出ています。聴いたことの無かった重低域です。クラブの音みたいだなーと思いながら聞いていくとハイハットもチャキチャキしていい感じです。重低音が出過ぎてるおかげで少しミッドあたりが引っ込んでいるように聞こえます。にしてもこの重低音はスゴイ、ちょっとイヤホンでは聞いたこと無いです。クラブのウーファの近くに居る感じ、低音の振動が直接鼓膜に響いてきます。
次はL-Side – Carnal Mind、男性MCの声が生々しく聞こえます。エコーも深いです。で、ベースの出る展開、ボーーーー言うて出てます。こりゃ楽しい。40Hz以下の音もしっかり出ています。ハイハットは少しベースの響きにかき消されるかな。歌はしっかり聞こえます。ラップの部分も問題なし、ダンスミュージックとしてまとまっています。リバーブ処理された所とかで音場の広さを感じます。
ちゃんとしたバランスアンプで聴くとこんな音なんだと感心します。RMEのシングルエンドは駄目でした。アンプはHigh Gainで11時あたりの位置です。とにかくベースが良く出ているのであんまし音量をあげる必要がありません。耳に丁度いいくらいの音量でも、低音はブンブン鳴っています。
それではまとめていきます。
TIN HIFI P2
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良いところ
パッケージの綺麗さ、豪華さ。
精密機械としてのビルドクオリティの高さ。
従来の製品から変えてQDCコネクタにした決断の良さ。
音場の広さと音域のバランスの良さ。
ちょっとしたニュアンスの違いも聞き取れる高域。
ダンスミュージックにはピッタリの塊で来る重低音。
イヤホンで味わえるクラブの低音。
3.5mmシングルエンド、4.4mm5極の変換ジャックがついてくる
良くないところ
すぐに耳から取れそうになるフィット感、良い音で聞けるスイートスポットの狭さ。
何もかもを多い尽くしてしまいそうなベースの強調。
付属革ポーチの使いづらさ。
あまり良くないイヤーピース。
高い価格。
ドライブに強力なアンプが必要な駆動に要するパワー。
変換ジャックを付けるとジャック部分が長くなり実用性にかける。
こんな感じでしょうか。高価格帯の「ワシ持っとるで」も満たしてくれる平面磁界駆動イヤホン。他にはないベースの強さは大きな売りです。
低価格台でも良い音を出すイヤホンメーカーがハイエンド市場に殴り込んで来たような独特の特徴は他ではあまり見られないものです。
以上