穴あきスカスカ? Blonの新しいフラッグシップイヤホンA8を試す。レビュー

色々と新製品ラッシュですが、皆様どうおすごしでしょうか。こちらは前々から注目していた新製品のひとつを発売日に購入することが出来、品物が中国から届いた次第です。予約が出来るサイトでは瞬殺だったこの製品、発売後は流通が潤沢で今はどこからでも買える状態です。アマゾンにもあります。

で、その品物が何かというとバングラデシュから安くて良いイヤホンを中国マーケットと世界に送り出してきている BLON と言うブランドの A8 Prometheusです。このイヤホン見た目がなかなか個性的でスカスカに穴が空いた独特のデザインを3Dプリントして作っているらしいです。色はシルバーとガンメタルの2色展開をしていてマイク付きかどうかも選べます。フラッグシップ版になってもマイク付きの製品を出してくるのにブランドとしてのこだわりを感じます。オレはシルバーの方を買いましたが、Facebookではガンメタルが人気でいわゆる「男の子ってこういうの好きでしょ」案件になってしまっています。さて、シンプルなパッケージを開けて飾り紙を外すと本体とご対面です。ケーブルと小さな布袋、イヤービース、マニュアルが入った紙箱が下部に入っています。

マニュアルは英語と中国語で書いてあります。エージングを何時間するのかわからなかったので読んでみましたが、書いてありません。FacebookでBLONのアカウントに問い合わせてみても返事がなく、しかたなく適当に48時間くらいやっとけば良いかな、と考えいつもの高音質ピンクノイズを流しっぱなしにしました。
あとピン部分の接続ですが、初めての中華2Pinでどっちがプラスの極なのかの判別に苦労しました。ぐぐってもハッキリとした情報は無くRに赤丸が書いてあるブランドもあるのに、何も分かりませんでした。
半日くらい頭の隅に事案を置いておいてやっと気づいたのが一昨日です。どっちがRかは分からんがピンの長い方がイヤーピースから見て遠くでした。間違っていたら指摘して頂けると助かります。

この写真にあるように微妙に長い端子と短い端子がありまして、それをピンコネクタとイヤーピースの位置関係で刺す、と言うことだろうと思ってそれが繋がるように刺してみました。試し聴きをしてみてもフェイズがおかしい事もなくコレが正解だと思われます。良かった。。。。

でおよそ2日エージングして今朝からちゃんと音を聴き始めた感じです。
イヤーピースは質が悪く合わなかったのでAZLA SednaEarfit Lightを付けています。ケーブルはこの種類のものを持っていないので製品についてきた高品質銀メッキOFC線シングルエンドを使っています。Dac/AmpはFiiOのBTR5です。


いつもの通りにMassive Attack – Safe from Harmを聴いてゆきます。まず感じたのは派手さの無い素直な音だと言うことです。ベースラインのローの部分もちゃんと出ています。ゴリゴリの部分のトレブルは控えめな感じです。ミッドあたりに色気があるわけでもなくトレブルも程々、無難ですが質は良い音です。


次はL-Side – Carnal Mind、低いローの振動の部分も良く聞こえます。歌は口の形がわかるほどの解像度ではないものの自然な音で聴こえてきます。TINHIFI P2の物質として殴ってくる重低音には敵わないものの無難な良い低音が出ています。付属のケーブルのアンバランスでこれだけの音が出ているとかなり良いイヤホンだと言えます。

試しに比較的評価の良いイヤホンNF Audio NM2+を付属のアンバランス線で繋いで比べてみます。NM2+はA8に比べてローは弱くトレブルは強め、残響系のエフェクトも強く残ります。Carnal mindのベースは全然前に出てきません。
総合的に見てA8の方が優れていると思います。
それではまとめます。

良いところ
しっかりと聞こえるベースライン
耳に入りやすく安定するエルゴノミクスデザイン
奇抜な見た目
パッケージングに金をかけず製品に注力した潔さ
今となってはほぼ撲滅した太いヘッドホンジャック変換がついてこない

悪いところ
イヤーピースの質の悪さ
ベースに相対してトレブルが弱いところ
中華2Pinの不安定さ、差し込みのわかりにくさ

こんな所でしょうか。BLON A8、良いイヤホンです。さっさとNM2+を売り払ってバランスケーブルをXINHS HIFI Storeで作って貰おうと思います。
以上

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