先日買ったFiiOのBTR5、良いBluetoothレシーバー・ヘッドホンアンプです。で、こいつには普通のミニプラグヘッドホンジャック以外にも2.5mmの4極バランスジャックがついています。付いているからには使ってみたい。ヘッドホンをバランス接続して何の意味があるのか分かりませんが、自分の耳で確認してみたい。と、言うことで次のムーブに入ります。
前回はHD25をバランス接続にリケーブルするか、新しい世界である中華ハイファイインイヤーモニターの世界へ足を踏み入れるかと悩んでいましたが、安くて良さそうな品が見つかりました！ 毎度のアマゾンを検索しつつ徘徊、2.5mmと言う言葉も付け足して色々と見てゆきます。
すると何という事でしょう！片耳につきドライバが7つも付いている2.5mmバランス接続のインイヤーモニターが目に付きました。しかも1万円以下の価格で！早速レビューを読んだり、製品名でググったりして情報を収集していきます。このNicehckと言うブランド、今まで全く聞いたことが有りませんでしたが中華ブランド界隈ではそれなりに知名度のあるブランドのようです。ググっていくつかのレビューとツイッターアカウントがヒットしました。
ふむふむ。トレブル寄りの傾向はあるがローエンドが出ていない訳ではない。最新機種も出ているがそれなりに価格の差がある。解像度は高め、価格の割に良い性能の製品で変態インイヤーモニターと呼ばれている、などなど。Youtubeの海外レビューも見て参考にしつつ一万円以上の音が出ている事には間違いなさそう。他のブランドとか全然分からんので一世代前で一万円以下のNX7 Proにすることに決定。会社のウェブサイトすらないのがちょっと心配ですが、中華オーディオ入門の第一歩と考えNICEHCK NX7 Proをポチりました。
右も左も分からない世界へ飛び出す事は、多少の不安もありつつとても楽しみです。オンイヤーヘッドホンHD25からインイヤーモニターへ、伝統と信頼のあるブランドゼンハイザーから全く知らないNICEHCKへ。充実した趣味の一つとなり幸せな人生を送るためのスパイスになってくれる事を期待しつつ注文しました。
が、その日の午後ツイッターでタイムセールの告知があり購入タイミングをミスったのには苦笑いです。
そして楽しみにしつつ待つこと1日、アマゾンからの荷物が午前中に到着しました。開封の儀を行いつつ同梱品に漏れが無いかなどをチェックして、いざマニュアルへ。日本語表記は無く英語版を読んで理解していきます。今のオレの英語力、発音は悪いが読解力はある程度鍛え上げられている、は英語版のマニュアルしか無い物をしっかり理解する、英語のロールプレイングゲームでクエストの選択肢を正しく選ぶ、そんな必要性からのオマケです。何かを行うための手順を正しく理解するために必要である英語を理解する。目的があってそれに英語が必要と言う環境は、英語力を付けるための理想的な環境であると言えます。
あらま、話がそれましたがマニュアルを読んでいると100時間のBurn-Inが最低条件と書いてあります。100時間のエージングってマジかよ！と感じる反面、製品に対するブランドの正直さが伝わってきて好感が持てます。エージング用の音声信号、ピンクノイズはAudacityを使って誰でも作る事ができます。
ピンクノイズと言うのは高い周波数から低い周波数までまんべんなく音の出ているノイズの事で、音の出る製品を使う時にはコレを使って可動部分がスムースに動く状態にします。買ってすぐ音を出したときの音の硬さがエージングをする事によって柔らかく自然に聞こえるようになります。最近の製品ではエージング不要などと謳っているものもありますが、振動して音を出しているものであればエージングは必要で、そして良い結果をもたらします。エンジンの慣らし運転みたいなものだと理解しておけば良いでしょう。
このNX7 Pro には3つのフィルターが付属していて、それぞれ音色が違います。オレは電子音楽をメインで聴くので青色のBass強調フィルターを選びました。フィルターはネジと同じ構造になっていて左に回すと外れます。ググって読んだ記事の中に青フィルターを使うと音の解像度が下がるとかいてあったのがあったので、エージングが終わったらフィルターを色々付け替えて試してみたいと思います。
音のレビューはちゃんとエージングが終わってからしようと思いますので、楽しみにお待ちくださいませ。
以上。